出産後の動悸・体重変化・強い疲れは、産後甲状腺炎のことがあります。多くは一時的ですが、一部は治療や経過観察が必要です。気になる症状は一度ご相談ください。
産後の不調を、すべて「育児疲れ」で我慢していませんか?
産後の疲れ・気分の落ち込み・体重の変化は、育児の大変さのせいと考えられがちです。そう思うのも無理はありません。ただ、その一因が甲状腺にあることもあります。
産後甲状腺炎(さんごこうじょうせんえん)とは?
産後甲状腺炎は、出産後の数か月以内に起こる甲状腺の炎症です。比較的よくみられ、橋本病の素因(甲状腺の自己抗体)がある方に起こりやすいとされます。
どんな経過をたどるの?
典型的には、まず甲状腺ホルモンが漏れ出て過剰になる時期(動悸・汗・体重減少)があり、続いて低下する時期(強い疲れ・むくみ・体重増加・気分の落ち込み)を経て、多くは回復します。順序や症状の有無には個人差があります。
産後うつ・育児疲れとの違いは?
症状が産後うつや育児疲れと重なるため、見逃されやすいのが特徴です。血液検査で甲状腺の働きを確認すれば、区別ができます。
治療は?
多くは一過性で、経過観察が中心です。症状が強い時期には、その時期に合わせた対応を行います。低下が続く場合や機能が戻らない場合には、不足したホルモンを補います。将来的に甲状腺機能が低下する可能性もあるため、その後の定期的な確認をおすすめします。
授乳中でも検査・治療できる?
検査は問題なく受けられます。治療が必要な場合も、授乳と両立できる方法を相談しながら進めます。
こんな方は一度ご相談を
- 産後の強い疲れ・動悸・体重変化が続く
- 産後に気分の落ち込みが長引いている
- 甲状腺の病気や自己抗体を指摘されたことがある
- 次の妊娠を考えている
よくあるご質問
- 産後の疲れがひどいです。甲状腺の検査はできますか?
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はい。産後甲状腺炎は比較的よくあり、症状が育児疲れや産後うつと重なります。血液検査で甲状腺の働きを確認できます。授乳中でも検査は可能です。
- 産後甲状腺炎は自然に治りますか?
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多くは一過性で自然に回復します。ただし一部は甲状腺の働きの低下が続くことがあり、その場合は治療や定期的な確認を行います。
- 授乳中でも治療できますか?
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できます。治療が必要な場合も、授乳と両立できる方法を相談しながら進めます。自己判断で対処せず、まずご相談ください。
- 次の妊娠でも起こりますか?
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産後甲状腺炎は再発することがあります。既往のある方は、次の産後も甲状腺の働きを確認しておくと安心です。