甲状腺のしこり(結節)の多くは良性です。超音波検査で性状を確認し、必要な場合だけ細胞の検査を行います。まずは正しく調べることが大切です。

院長 内藤 久美子

監修

院長:内藤 久美子

さっぽろ大通内分泌クリニック/内分泌・糖尿病・女性ヘルスケアの3つの専門医

「しこり」を指摘され、不安になっていませんか?

健診や他の検査で「甲状腺にしこりがある」と言われると、がんではないかと不安になる方が少なくありません。そう思うのも無理はありません。ただ、甲状腺のしこりは比較的よく見つかるもので、その多くは良性です。海外の主要な診療ガイドラインでも、しこりのうち悪性(がん)が見つかる割合はおおむね7〜15%程度とされ、裏を返せば大半は良性です。大切なのは、正しく調べて見極めることです。

甲状腺結節(けっせつ)とは?

甲状腺結節とは、甲状腺の中にできるしこりのことです。自分で触れて気づくこともあれば、別の検査で偶然見つかることもあります。女性に多く、加齢とともに見つかりやすくなります。

良性と悪性の見分けは?

まず超音波(エコー)検査で、しこりの大きさ・形・境界・石灰化の有無・縦長かどうか(縦横比)などを詳しく確認します。悪性を疑う特徴がある場合には、細い針で細胞を採る検査(穿刺吸引細胞診・FNA)で確認します。多くはこの段階で、経過観察でよいと判断できます。

どんな検査をするの?

基本は甲状腺の超音波検査と、甲状腺ホルモンを調べる血液検査です。しこりの性状によって、必要な場合のみ細胞診(FNA)を追加します。

経過観察と治療

多くのしこりは、定期的な超音波検査で経過を見ていきます。しこりが大きい、ホルモンの異常を伴う、悪性が疑われる、といった場合には、さらに詳しい検査や専門病院との連携を検討します。

機能の異常を伴うこともあります

しこり自体が甲状腺ホルモンを出して機能亢進になることや、逆に機能低下を伴うこともあります。そのため、しこりの検査とあわせて甲状腺の働き(機能)も確認します。

こんな方は一度ご相談を

  • 健診や他院で「甲状腺のしこり・腫れ」を指摘された
  • 首の腫れ・違和感が気になる
  • 以前しこりを指摘され、経過を見ていない
  • 甲状腺の数値の異常もあわせて指摘された

よくあるご質問

甲状腺のしこりは悪性(がん)のことが多いですか?

いいえ、多くは良性です。主要な診療ガイドラインでも、悪性(がん)が見つかる割合はおおむね7〜15%程度とされ、大半は良性です。ただし一部に悪性もあるため、超音波で形・境界・石灰化・縦横比などを確認し、疑わしい場合に細胞診で確かめます。

しこりがあると必ず手術になりますか?

いいえ。多くは経過観察で問題ありません。大きさや性状、悪性の疑い、症状の有無などにより、精密検査や治療を検討します。

甲状腺の検査は痛いですか?

超音波検査は痛みがありません。細胞診(FNA)は細い針を使う検査で、必要と判断された場合のみ行います。

どのくらいの頻度で通院しますか?

しこりの性状によりますが、経過観察の場合は数か月〜1年ごとの超音波検査が一般的です。状態に合わせて個別にご案内します。

気になった方はお気軽にご相談ください

札幌・大通で、内分泌・甲状腺を中心に診療する院長が、同じ女性の立場で親身に診察します。Web予約で待ち時間を抑えて受診いただけます。

関連記事