甲状腺のしこり(結節)の多くは良性です。超音波検査で性状を確認し、必要な場合だけ細胞の検査を行います。まずは正しく調べることが大切です。
「しこり」を指摘され、不安になっていませんか?
健診や他の検査で「甲状腺にしこりがある」と言われると、がんではないかと不安になる方が少なくありません。そう思うのも無理はありません。ただ、甲状腺のしこりは比較的よく見つかるもので、その多くは良性です。海外の主要な診療ガイドラインでも、しこりのうち悪性(がん)が見つかる割合はおおむね7〜15%程度とされ、裏を返せば大半は良性です。大切なのは、正しく調べて見極めることです。
甲状腺結節(けっせつ)とは?
甲状腺結節とは、甲状腺の中にできるしこりのことです。自分で触れて気づくこともあれば、別の検査で偶然見つかることもあります。女性に多く、加齢とともに見つかりやすくなります。
良性と悪性の見分けは?
まず超音波(エコー)検査で、しこりの大きさ・形・境界・石灰化の有無・縦長かどうか(縦横比)などを詳しく確認します。悪性を疑う特徴がある場合には、細い針で細胞を採る検査(穿刺吸引細胞診・FNA)で確認します。多くはこの段階で、経過観察でよいと判断できます。
どんな検査をするの?
基本は甲状腺の超音波検査と、甲状腺ホルモンを調べる血液検査です。しこりの性状によって、必要な場合のみ細胞診(FNA)を追加します。
経過観察と治療
多くのしこりは、定期的な超音波検査で経過を見ていきます。しこりが大きい、ホルモンの異常を伴う、悪性が疑われる、といった場合には、さらに詳しい検査や専門病院との連携を検討します。
機能の異常を伴うこともあります
しこり自体が甲状腺ホルモンを出して機能亢進になることや、逆に機能低下を伴うこともあります。そのため、しこりの検査とあわせて甲状腺の働き(機能)も確認します。
こんな方は一度ご相談を
- 健診や他院で「甲状腺のしこり・腫れ」を指摘された
- 首の腫れ・違和感が気になる
- 以前しこりを指摘され、経過を見ていない
- 甲状腺の数値の異常もあわせて指摘された
よくあるご質問
- 甲状腺のしこりは悪性(がん)のことが多いですか?
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いいえ、多くは良性です。主要な診療ガイドラインでも、悪性(がん)が見つかる割合はおおむね7〜15%程度とされ、大半は良性です。ただし一部に悪性もあるため、超音波で形・境界・石灰化・縦横比などを確認し、疑わしい場合に細胞診で確かめます。
- しこりがあると必ず手術になりますか?
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いいえ。多くは経過観察で問題ありません。大きさや性状、悪性の疑い、症状の有無などにより、精密検査や治療を検討します。
- 甲状腺の検査は痛いですか?
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超音波検査は痛みがありません。細胞診(FNA)は細い針を使う検査で、必要と判断された場合のみ行います。
- どのくらいの頻度で通院しますか?
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しこりの性状によりますが、経過観察の場合は数か月〜1年ごとの超音波検査が一般的です。状態に合わせて個別にご案内します。