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近年、マンジャロなどで知られるGLP-1/GIP受容体作動薬は、2型糖尿病やBMI35以上の高度肥満症の患者さんを対象に保険適用が認められ、強力な減量効果を示しています。

しかしBMI25.0~26.9の軽度肥満者への適用は適応外であり、エビデンスが不十分です。当院では軽度肥満の方に対しチルゼパチドを投与し、安全性・耐容性など多面的評価を行い、BMI下限の妥当性を探索的に検討します。

高度肥満症ではないけれど肥満治療に興味・関心がある方はモニター参加をどうぞご検討ください。

対象となる方

  • 札幌市内にある当院へ通院可能な20~55歳の男女
  • 軽度肥満(BMI25.0~26.9)の方
  • 糖尿病未診断で、GLP-1RA未使用
  • 当院で自由診療としてチルゼパチド治療を受け、かつ本研究への参加を希望した方

費用について

当臨床研究は全額自己負担(自由診療)となり、健康保険の適用はありません。研究参加による追加費用はありません。

総額 約 160,086〜224,000 円(3か月)

研究期間

準備期間含む12週間のプログラムです。

実施期間:2025年7月~12月予定

進め方について

チルゼパチド皮下注を週1回行います。初週から第4週は2.5mg、以降は5mgを使用します。

また、プログラム期間中は計画に沿って各種安全性モニタリングを行うほか、体組成測定、血液検査、食事に関する調査、握力測定などを行います。

可能性のある変化

以下はあくまで参考値であり、個々のリスクは体質や既往歴によって異なります。
症状が出現した場合は、自己判断で中断せず必ず医師にご連絡ください。

期待されるメリット

  • 体重減少(平均 –7〜10 %)
  • 内臓脂肪減少・インスリン抵抗性改善
  • QOL 向上
  • 食欲抑制

デメリット

  • 胆嚢疾患・膵炎リスク…
  • 筋量低下・サルコペニア懸念
  • 自由診療費用の全額自己負担(健康保険の適用はありません)
  • 糖尿病患者への薬剤供給への影響※※
  • よくある副作用…悪心、嘔吐、下痢、便秘 等(海外治験平均)※※※

0.2–0.4 %/年(胆石症、胆嚢炎、急性膵炎)症状:上腹部痛・背部痛、嘔吐等。デメリットとなる症状がみられる場合は投与を中止します。直ちに医師へご連絡ください。

※※本研究においては、保険診療の治療を優先し、薬剤供給に支障が出る場合は治療の延期または中止をお願いする場合があります。

※※※副作用の程度や持続期間には個人差があります。症状が続く場合や強く出た場合には、速やかに医師に相談してください。


その他

  • 製薬企業等からの資金・薬剤提供は一切ありません。
  • 参加者は、自由診療として当クリニック規定の治療費・検査費用を全額自己負担いただきます(研究参加による追加費用はありません)。
  • 研究参加を理由とした金銭的謝礼や割引はありません。
  • 健康被害に対する保証について、詳しくはお申込みの際にお尋ねください(損保保険ジャパン「臨床研究賠償責任保険」加入)
  • 収集した診療情報・検査データは研究目的以外には使用せず、匿名化のうえ解析・報告します。
  • 電子カルテから取得した情報は匿名化IDで管理し、研究終了後は適切に廃棄します。

研究の中止について

以下の状況に該当する場合、医師の判断により治療および研究参加を中止させていただくことがあります。

  • 短期間での急激な体重減少(例:4週間で体重の5%以上減少)
  • 重篤な副作用(膵炎、胆嚢炎、重度の消化器症状など)
  • 医学的に研究継続が不適切と判断された場合
  • 被験者本人から中止の希望があった場合

当臨床試験について参加したい、詳しく知りたい方は「肥満症外来」でご予約ください。ご予約時に「モニター希望」とご入力いただきますとスムーズにご案内できます。