骨粗鬆症は、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。多くの人が無症状で進行するため、骨折してしまってから初めて発見されることもしばしば。このため、適切な骨粗鬆症検診を受けることで早期発見と治療が可能となります。
チェックのタイミング
女性は最低でも50歳ごろから、男性は70歳超えたら一度はチェック!
女性>男性で骨粗鬆症になりやすい
一般的に、女性は更年期を迎える50歳頃から、男性は70歳から骨粗鬆症検診を受けることが推奨されます。女性はエストロゲンという女性ホルモンの機能が落ちると骨密度の低下が起こってしまうため、エストロゲンの機能が低下する閉経前後の更年期から注意してみる必要があります。
「リスクがある人」は気づいたら一度はチェックが必要
骨折リスクがある人について知っておくことも重要です。下記に該当する方は年齢問わずにチェックすることが必要です。
- 家族に骨粗鬆症の人がいる
- ちょっとした力で骨折してしまった経験がある
- 長期にわたってステロイドを使用している
- 関節リウマチがある
- アルコール(ビール3杯以上/日)
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、1型糖尿病など骨密度を悪くする疾患がある
- 45歳未満で生理が終わってしまった
特定の症状がある場合
背中の痛み、身長の縮小、姿勢の変化などがある場合は要注意です。残念ながらすでに骨粗鬆症の可能性が考えられます。骨粗鬆症検診を受け、適切に対処することによってこれ以上ひどくさせないようにできます。
骨粗鬆症検診の頻度
- 正常な骨密度の場合
初回の検診で骨密度が正常であった場合、2~5年ごとの検診が一般的に推奨されます。しかし、個人のリスクファクターに応じて、頻度は調整されるべきです。
- 骨粗鬆症と診断された場合
骨粗鬆症と診断された場合は、治療の効果をモニタリングするため、または病状の進行を確認するために、1~2年ごとの検診が推奨されます。
- 骨密度の低下が見られた場合
骨密度の低下が見られ、まだ骨粗鬆症とは診断されない場合、より頻繁に検診を受ける必要があります。具体的な頻度は、医師の判断に基づきます。
骨粗鬆症検診は、骨粗鬆症の早期発見と治療に不可欠です。適切なタイミングで検診を受け、必要に応じて生活習慣の改善や治療を行うことで、健康な骨を維持し、骨折リスクを減らすことができます。骨折してから気づくのは本当にもったいないです。ぜひまだ検査をしたことがない方、自分の骨密度チェックしてみませんか?