クリニック名にもある「内分泌(ないぶんぴつ・ないぶんぴ と読みます)」は、体内でホルモンを作り出し、血液などの循環器を通じて必要な器官に運ばれて全身の機能を調節する仕組みのことをいいます。
ホルモンのはたらきにより体内では様々な機能(成長や代謝、性に関する機能、ストレスに対する反応など)を調節しています。
つまりどこに問題があるの?
内分泌系の主な器官には、視床下部や下垂体、甲状腺、副腎、膵臓などがあります。調子が悪いからといって痛みを感じるような器官ではないため、普段意識されない方が多いです。なかでも特に甲状腺が有名かもしれません。首の部分にあり、蝶のような形をしています。他の内分泌系器官と連携しバランスを整える「調整弁」のような働きをしています。
ホルモンバランスが崩れるとどうなる?
ホルモンバランスが崩れると、以下のような問題が引き起こされることがあります。
- 代謝の異常: 体重の増減、疲労感、多汗、多飲多尿 など
- 生殖機能の変化:月経不順、生殖能力の低下、性欲の減退 など
- 感情や精神面の変化: 不安、気分が落ち込む、憂うつ、イライラする など
- 免疫機能の低下
- 骨の健康: 骨粗しょう症、骨折
外見的な変化
場合によっては以下のような外見的な症状が出ることがあります。異常のあるホルモン、個々の状況によって異なるため、診察しなければ正確にはわかりません。あくまでも一例としてご覧ください。
- 目が突出する(飛び出す)
- 首が大きく腫れる
- 顔が腫れる(ムーンフェイス)
- 肥満
- 異常なむくみ
- 頭髪・体毛の減少、または増加 など
内分泌系の疾患は急に症状が現れるケースは稀で、徐々に進行していくことが多いため、自覚よりも先に家族や友人など近しい人に指摘され気付くこともあります。
どこが痛いわけではないけどなんとなく調子が悪い、元気が出ないというときはぜひ一度受診しにお越しください。