肥満症外来のご案内
当院の考え方
さっぽろ大通内分泌クリニックでは、これまで栄養指導や生活習慣改善を中心に肥満症外来を行ってきました。
近年は「薬だけ」「短期的な体重減少」に偏った治療が増えていますが、それでは持続性や安全性の面で課題が残ります。
当院では、生活習慣の改善と必要に応じた薬物療法を組み合わせ、医師が継続的にサポートする外来を提供しています。

当院でできること
- 医師による丁寧なカウンセリング
- 体組成(InBody等)や血液検査による安全性の確認
- 生活習慣・メンタル面も含めたフォロー
- 必要に応じて薬物療法を併用(適応を確認のうえ)
臨床研究にも取り組んでいます
当院では現在、GLP-1/GIP受容体作動薬(チルゼパチドなど)を用いた肥満症に関する臨床研究を行っています。
研究にご参加いただくと、体組成・ホルモン指標・QOL(生活の質)の変化などを科学的に評価しながら治療を受けることが可能です。
※研究参加は任意であり、通常の外来受診も可能です。
このような方におすすめです
- 生活習慣改善をしても体重や体調の変化が乏しい
- 薬物療法を取り入れるべきか相談してみたい
- リバウンドを繰り返さず、無理のない治療を続けたい
- 臨床研究に興味があり、科学的なデータをもとに治療を受けたい
気になる方はご予約・ご相談を
「まずは話を聞いてみたい」という方、肥満症ではないかもしれないけど体重・おなか周りが気になる、といった方もぜひお気軽にご来院ください。
診療はすべて対面診療で行いますので、医師の診断の元、生活習慣や体調の変化をきめ細かく確認しながら進めていけます。
ご予約はLINE友だち登録→予約フォームでお問い合わせください。
※場合により自費となります。価格につきましてはご来院時にご案内いたします。
注意事項
・本外来は効果を保証するものではありません。
・妊娠中・授乳中・未成年の方など、一部対象外の場合があります。
・薬物療法の使用は適応や安全性を確認のうえで判断します。
院長によるコラム
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームは、ただ太っている状態を指すのではなく、複数の代謝異常が同時に存在する状態をいいます。
- 男性でウエストが約90cm以上、女性で約80cm以上の人
- TG値(血中トリグリセリド値)が150mg/dL以上の人
- HDL値(血中HDLコレステロール値)が男性で40mg/dL未満、女性で50mg/dL未満の人
- 最高血圧が130mmHg以上または最低血圧が85mmHg以上の人
- HbA1c値(空腹時血糖値)が100mg/dL以上の人
ひとつでも当てはまった方は要注意、複数当てはまった方はメタボリックシンドロームの疑いがあります。食生活や日々の運動など生活の見直しで改善する場合もありますが、長く放置すると心血管疾患や糖尿病などの重篤な健康問題のリスクとなります。